マークIIの歴史
マークIIはトヨタのアッパークラスサルーンであり、コロナとクラウンの間に位置づけられた自動車として歴史が始まります。
発売当初は、トヨペット・コロナマークIIと言われていたことからも、コロナの上級車種といった位置付けが、名前にも表れています。
コロナ マークIIという車名の由来は、上級車志向のコロナオーナーを意識してのものです。英国車がモデルチェンジやグレード変更に、ジャガーMK-IIなどの名前をつける事を意識した結果のようです。
トヨタの小型セダンであるコロナ(現在のプレミオ)を、スポーティに高級化した車が、マークIIの開発コンセプトです。
その元となるセダンであるコロナから派生した二次的車種という意味で、コロナマークIIと命名されたようです。
マークIIは一時期、チェイサー、クレスタと共にマークII三兄弟といわれ、日産自動車のスカイラインとローレルのライバルとして、激しい販売競争が繰り広げられていました。
またカムリグラシアベースのステーションワゴン、マークIIクオリスがブリッドの名前となるなど、ワゴンにもその歴史が存在します。
マークは1984年(昭和59年)に5代目のX70系からは、動力性能、駆動機能、デザインすべてにおいて、コロナと一線を画します。
この70系からはコロナの冠名を外して、新たな車種としての位置付けがされたことにより、マークIIとして独立した車種になっています。
しかしマークIIの名前についてはジャガー社など海外メーカーが、数字がつくのは既存の自社製品と名前が同じであると主張され、マークX(エックス)になるまで数字がIII以降になることはありませんでした。
またトヨタのライバルである日産自動車は、同時期にイギリス向けにローレル マークIIを輸出しています。マークIIは頭文字Cが売れるという流れから、クレシーダとして輸出されています。
その後マークIIは80年代のハイソカーブームに乗り、クラウンやソアラに次ぐトヨタの高級車種として人気を博し、販売ではクラウンやソアラを凌ぎ、特にスーパーホワイトの白いマークIIは大人気でした。
マークIIと言えば4ドアハードトップが人気でしたが、最終モデルははセダンボディに変更。現在はエンジンも直列6気筒からV型6気筒に変更され、マークXと名を変えて生産されています。
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