クラウン3代目(S50系)

クラウンの3代目はS50系で、1967年から1971年に販売させています。この世代からはクラウンもいよいよオーナーカーとして、法人から個人向けに販売が強化されだしています。

国産車はクラウンをはじめとした、トヨタの4ドアハードトップやセダンは白が人気です。実はこのS50系で「白いクラウン」のキャッチコピーが誕生しています。

現在でも国産車は白い車が多いのですが、やはり白には清潔感がある事が挙げられるでしょう。S50系クラウンが築き上げた伝統は、いまでもトヨタをはじめとした国産車に受け継がれていると言えます。

S50系クラウンに搭載されたエンジンは、トヨタ伝統のM型6気等に加えて、4気筒は5R型を採用しています。また静寂性にこだわりだした世代でもあり、フォードのギャラクシーに匹敵するとも言われていたそうです。

この時代のクラウンはより個人向けの高級セダンとなり、多彩なグレード展開がされます。

M型の6気筒モデルだけでも「クラウンS」「スーパーデラックス」「デラックス」「オーナーデラックス」「スタンダード」のグレードが存在します。

一つの車種にこれだけのグレードを設定すること自体、トヨタがクラウンをあらゆる世代や階層に販売するため、いかに力を入れていたかがうかがい知れます。

特に中高年には抜群の人気を得た事も、販売台数を増やすことに繋がっています。現在でもクラウンの名前がトヨタの高級車として浸透しているのは、まさにこのS50系がオーナーカーとして成功したからと言えます。

また1968年10月には丸型4灯のヘッドランプを採用するセダンに対して、角型4灯ランプの2ドアハードトップも誕生します。

現在でもベンツやBMWではセダンと共に2ドアクーペなどが存在しますが、この当時のトヨタには車種が少なかったこともあり、クラウンに2ドアモデルを組み込んでいたのです。

この2ドアモデルはスポーツモデルとして、6代目のS110系クラウンまで存続していました。現在では考えられませんが、クラウンにも2ドアが売れた時代があったのです。

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