マークII7代目(X90系)
マークIIの7代目はX90系で、1992年10月から1996年8月まで販売されています。この世代の特徴は輸出がなくなり国内専用車種になったことと、3ナンバーボディへの移行です。
トヨタは先代のX80系からの人気引き継ぐべく、プラットフォームを一新して3ナンバーボディに移行しています。
マークIIはクラウンに匹敵するようなボディサイズとなり、国産車の大型化が一気に進んだ時代でもありました。
またそれまではグランデが高級グレードと共に、走りのグレードと同じ扱いになっていたものを分割。
X90系ではレグジュアリー系をグランデ、走りを楽しむスポーツグレードをTourer(ツアラー)とに分けています。
マークIIはどちらかと言うと若年層に人気があまりなかったのですが、このツアラーの登場によって走り屋と呼ばれるような若い世代にも、マークIIの人気が広まっていったのです。
また初代から一貫してマークIIはFR(後輪駆動)のみの設定でしたが、X90系になってからは4WD(四輪駆動)のモデルが登場しています。
四輪駆動モデルはすべて2500ccで、グランデfourとグランデG fourになります。いずれのグレードも降雪地域では人気になり、マークIIは販売面でもより多くのファンから愛されることとなります。
マークIIのX90系はキューマルの愛称で呼ばれ、特にツインターボモデルのツアラーは、それまでスポーツカーに乗っていた若者達にも人気の的。
スープラやソアラにも同じエンジンを搭載したモデルはありましたが、大人4人が普通に乗れて各人分のドアがある。
それでいてスタイリッシュなクルマの存在は、まさにハードトップ人気がピークを迎えるような時代のでした。
ただし時代はバブル景気の後徐々に景気の後退もあり、細かい部分の作りなどはマークIIと言えども、トヨタはコストダウンに必死だったようです。
またマークIIが3ナンバー専用ボディとなったことは、トヨタの車種ラインナップを再構築する形となり、その後の車種整理などにも影響を及ぼしたと言えそうです。
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