カローラレビン5代目(AE91/AE92)
カローラレビン5代目はAE91/AE92型となり、先代のAE86/85のFRから駆動方式がFFへと改められています。
トヨタにとって歴代のレビンはホットな走りをする、ライトウェイトスポーツカー。
しかしAE91/AE92型レビンは、運転する楽しみを味わうこと以上に、スポーツカーとしてのスタイルを重視したともいえます。
実際に購入していたのは、走りを楽しむよりもスタイル重視派。AE86ユーザーには、あまりウケが良くなかったようです。
キューニーと呼ばれるAE92型には、先代の86と同じ4A-GEがたエンジンが搭載。発売当初は120PSでしたが、マイナーチェンジ後は140PSのハイオク仕様にアップ。
AE91型はSOHCエンジンを搭載し、5A-F型、5A-FE型、5A-FHE型が搭載されています。
85/86と同じように、走りを楽しみたい人はDOHCエンジンのAE92型を、デザイン重視で走りを求めない人はSOHCのAE91型をどうぞ。
トヨタはAE91/92型のレビンにも、ユーザー志向を明確に分けて販売をしています。もっともこの世代からは、2ドアに統一され、ハッチバッククーペはなくなります。
カローラレビンにとってはAE85/AE86時代のFRからFFへと、AE91/AE92型は大きな転機を迎えたモデル。
また発売は1983年から1987年と、2ドアのスポーツカー人気が高まった、バブル時代でもありました。
AE91/AE92型のデザインは、当時人気だったソアラを彷彿させるもの。デートカーと呼ばれるカテゴリーでも、絶大な支持を得ていきます。
価格面でも若者が手にしやすい価格帯でもあり、AE91/AE92型は販売面だけを見ると歴代のレビンで、一番成功を収めた世代です。
AE86はFRの走りが楽しめる分、初心者には扱いにくいジャジャ馬的な面も多少ありましたが、FF化されたAE91/AE92型は、取り扱いやすいのも販売にはプラス。
しかし自動車は販売台数が増えると、その分どうしても希少価値は無くなり物です。
AE91/AE92型レビンも中古車価格が下がり、販売終了後はAE86のような注目を浴びることはありませんでした。
レビンにとっては最初のFF車であり、AE91/AE92型は歴史の境目にあったクルマといったところですね。
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