スプリンタートレノ2代目(TE47型-TE65型)
スプリンタートレノ2代目のTE47型は、1974年4月から1975年に生産されました。レビンはTE37型でトレノはTE47型と型式が分かれています。
トレノにとって迎えた初めてのフルモデルチェンジで、トヨタはクーペボディをトレノに与えます。姉妹車のレビンは2ドアハードトップと、この世代の両者ははスタイルを分けています。
エンジンはTE27型に引き続き、2T-G型/2T-GR型エンジンを搭載ています。しかしながら車両重量が60kg増加したのが響いて、TE27型に比べると運動性は下がってしまったのです。
また発売翌年の1975年には、2T-G型/2T-GR型エンジンが昭和50年排出ガス規制をクリアできずいったん生産中止。
そのため1975年11月に、トレノはレビンとともに生産が一度中止されてしまいました。復活するのは約2年後のことになります。
1977年になるとトヨタは電子制御燃料噴射(EFI)と酸化触媒を採用した2T-G型エンジンを、昭和51年排出ガス規制に適合させることに成功します。
スプリンタートレノはTE61型となり77年1月から、レビンと共に生産が再開されます。この世代はレビンがTE51型となり、それぞれ別型式を引き続き採用しています。
1978年になると、昭和53年排ガス規制をクリアしたことで、トレノはTE65型へと型式変更しています。レビンもそれと同じく、TE55型に進化します。
もっともエクステリアデザインの変更はほとんどなく、排ガス規制のたびにスポーツ性は失われていきました。なにせTE27型に比べると、車重が110キロも上回っているのですから仕方ないでしょう。
まさに昭和50年初期の排ガス規制は、トヨタを初めとした国内メーカーにとっては、やっと根付きだしたスポーツカーの牙を抜かれたような時代。
それはトヨタにとってもレビンにとっても同じことであり、その結果がTE27型は古きよき時代の名車として人気を保っていられた一つの原因と言えそうです。
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