セリカ3代目(TA60/SA60/RA60系)

トヨタセリカの3代目モデルはTA60/SA60/RA60系で、1981年から1985年にかけて生産されています。小型スペシャリティスポーツカーとして、ゆるぎない地位を築いていった世代です。

スポンサードリンク

トヨタの中古車探しならここ

1981年7月にセリカはモデルチェンジを受けて、3世代目へシフトします。当時のセリカに与えられたキャッチコピーは、「世界、新CELICA」です。

この時代になるとソアラが誕生したため、ターゲットはより若い世代へ移行します。同時期に販売されているセリカXXシリーズ(GA60/MA60系)は、セリカの上級バージョンとしても人気を集めていました。

セリカはデビュー当時、ポップアップ式のヘッドランプを装着していました。これは日本車では初の試みで、「平目のセリカ」の愛称がついています。

また全体的には4気筒エンジンを活かした、ショートノーズを採用。直線的なラインでウェッジシェイプを描くボディは、好き嫌いがはっきり分かれるデザインでした。

この世代のセリカも、LB(リフトバック)とクーペの2種類を用意しています。この辺りはライバルとなる日産のシルビア/ガぜールと同じ手法です。

1983年のマイナーチェンジでは、ヘッドランプはリトラクタブル方式に変更されます。いわゆるヒラメ時代のセリカは、とても台数が少なく後に希少価値から人気になったようです。

スポンサードリンク

この当時のトヨタはラリー活動を視野に入れており、1982年にWRC(Group B)のホモロゲーション用として、セリカGT-TSが200台限定で販売されています。

1982年までは最高出力240psのRA63型を使ってWRCに参戦、1983年からは日本初のツインカムターボエンジンである3T-GTEU改を、さらに2090ccまでボアアップした370psのTA64型のセリカでWRVに参戦しています。

その結果セリカは1984年から1986年まで、サファリラリーで三連覇の偉業を成し遂げます。当時はGroupBと呼ばれる、ドライバーがコントロール出来ないようなモンスターマシン旺盛の時代。

この時代にサファリラリーで三連覇を飾ったのは、トヨタにとって世界にセリカの名を広めるために役にたったに違いありません。

1983年8月のマイナーチェンジからはドアミラーが標準装備されています。また1600GTにつまれているエンジンが、2T-GEUから4A-GEUに変更されています。

60扁平タイヤを装着するなど、当時としては斬新な先鋭モデルでした。ただしこの当時はセリカXXに人気が集中し、ライバルの日産シルビアも売れた為、セリカの売れ行きはあまり良くなかったようです。

また北米ではTA61をベースにしたコンバーチブルを発売し、日本でも250台限定で発売されました。トヨタは常にセリカに最新のデザインやテクノロジーをつぎ込んでいたのです。

この記事のタグ

サイト内関連記事

セリカの歴史
セリカはトヨタがカローラをベースにして、比較的安価なスペシャリティーカーとして発......
セリカ初代vol.1(TA20/RA20系-TA30/RA30系)
トヨタセリカの初代型は、車両型式TA20/RA20系-TA30/RA30系です。......
セリカ初代vol.2(TA20/RA20系-TA30/RA30系)
初代セリカが誕生して5年目の1975年には、1600GTシリーズに搭載されている......
セリカ2代目(TA40/RA40系-TA50/RA50系)
セリカの2代目モデルは、TA40/RA40系-TA50/RA50系で、1977年......
セリカ4代目(ST160/AT160系)
セリカの4代目はST160/AT160系で、1985年から1989年にかけて販売......
セリカ5代目(T180型)
セリカの5世代目となるモデルはST180型で、1989年9月に登場します。ニュー......
セリカ6代目(T200型)
セリカの6代目となるT200型は、1993年に販売が開始され1999年まで長期の......
セリカ最終モデル7代目(ZZT203型)
セリカの7代目はZZT230型で、1999年から2006年まで販売され、最終型の......

▲このページのトップへ