カローラレビン3代目(TE71型)
カローラレビンの3代目モデルはTE71型で、トヨタのライトウェイトスポーツとして1979年から1983年にかけて生産されました。
トヨタは1979年3月に、カローラレビンをフルモデルチェンジして、3世代目のモデルを発表。エンジンはTE27から搭載され続けている2T-G型を、より進化させてTE71に積んでいます。
エンジン型式は2T-GEU型で、4気筒DOHC8バルブにEFI(電子制御式燃料噴射装置・触媒搭載)を組み合わせています。
この2T-GEU型エンジンは、キャブレター時代に比べるとマイルドな味付けとなっています。
この世代のカローラは、定番の4ドアセダン以外にも多種に渡るボディを持ちます。
2ドアハードトップと呼ばれるノッチバックタイプ、ハッチバッククーペとリフトバックの3ドアハッチバックです。
それぞれのボディスタイルごとに、2T-GEU型エンジンが搭載モデルが設定されていました。このTE71型が、トヨタ車で最後の2T-Gエンジンを搭載した世代となります。
これらの多種に渡るボディ形態のなかで、カローラ"レビン"と呼ばれたのは、3ドアハッチバッククーペの2T-GEU搭載車だけです。
そのほかのボディタイプである、4ドアセダン、2ドアハードトップ、リフトバックの2T-GEU搭載モデル達は、GTのグレードとなります。
同じエンジンを搭載したカローラですが、トヨタはこの時代のレビンは3ドアハッチバックで、ホットエンジンを搭載したモデルに限定していたのです。
カローラレビンはモデルチェンジ後になる後期型で、エンジンに変更を受けています。このエンジンは当時トヨタがラインナップを進めていた、俗称レーザーエンジンと呼ばれるシリーズです。
レーザーエンジンとなった2T-GEU型の変更点は、シリンダーヘッドが多球式に改められたことです。
この後期型のレビンからは新たに、SとAPEXがグレードに追加されています。AE86へと繋がるTE71型ですが、キャブからインジェクションなど、過渡期のスポーツカーとも言えるでしょう。
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