セリカ6代目(T200型)
セリカの6代目となるT200型は、1993年に販売が開始され1999年まで長期の展開となりました。
T200型セリカの特徴は、全車が3ナンバーのサイズになったことです。それまでの小型車枠を超え、FF4気筒のスポーツカーとして、より豪華なデザインを身にまといます。
それでも新開発のシャシーのおかげで、むしろ先代モデルよりも軽量化されています。
エンジンはハイメカツインカムと呼ばれる3S-FEと、スポーツツインカムの3S-GEが搭載されます。
またセリカのサスペンションにはトヨタのFF車に多く採用された、スーパーストラットサスペンションがSS-IIグレードに採用されます。
このスーパーストラットサスペンションを搭載したMT車には、ビスカスLSDやスポーツABS(オプション)など、足回りにこだわった開発がされています。
それまでは高出力エンジンに目が行くセリカでしたが、足回りのバランスを考え出したのがT200型なのかもしれません。
セリカT200型はボディが大きくなりましたが、それはデザイン面だけではなくクルマの足回り強化にも繋がったのでしょう。
またGT-FourはST205型となり、フルタイム4WDにスーパーストラットサスペンションが装着されます。
そしてブレーキは対向4ポット、対向2ポットのアルミキャリパー4輪ベンチレーテッドディスクが装着されます。
しかしWRCラリーでは苦戦し、ツールドコルスでの一勝にとどまってしまいます。先代のT180型以上の期待をされたものの、セリカは思った活躍が出来ませんでした。
そのほかではT200型セリカにもオープンモデルが存在し、コンバーチブルとして販売されていました。セリカコンバーチブルはST202C型となり、この世代でオープンモデルは最後となっています。
そしてセリカにはライト周りのデザインを変更した、カレンという車種も販売されていました。わずかな時期ですが、セリカにも兄弟車が存在したのです。
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