ファンカーゴの歴史

ファンカーゴは初代ヴィッツの派生モデルのコンパクトワゴンとして、1989年8月に歴史をスタートさせています。

初代ファンカーゴに積まれたエンジンは、直列4気筒の1.3L(2NZ-FE)と、1.5L(1NZ-FE)です。1300ccはFFのみ、1500ccはFFおよび4WDに、それぞれ搭載されています。

トヨタがファンカーゴを誕生させたのは、ひとつの車台から複数の車種を作り、各販売店の車種として設定するためがメインの考えだったはずです。

ヴィッツでは荷物が積めないといった層に対する提案でもあり、コンパクトカーながら沢山荷物を積み込みたいアウトドア派の支持を狙っていたようです。

もっとも名前がファンカーゴ(カーゴは荷物の意味です)である以上、リアシートは折りたたみ式。

しかもカーゴスペースをとるために後部座席のシートは、かなり薄くなってしまったのです。

コンパクトカーにとっては限られた車体サイズで車内を広くするためには、どうしても制限が掛かります。

ファンカーゴもそういった制限からリアシートを薄くし、量販グレードにはヘッドレストもつけていませんでした。

実際にはユーザーから使い勝手の良さと、弱点と見られたリアシートのすわり心地もまずます好評だったようです。

また2002年の8月にはマイナーチェンジが行われて、荷物の格納機能を排除したリアリビングバージョンも誕生します。

ファンカーゴのデザインが好きな一般ユーザー向けに、トヨタが新たなバージョンを用意したのです。

ファンカーゴはワゴンタクシーに利用されることもあり、国内での販売もまずまずの成績でした。またイギリスを始めとしたヨーロッパ各地では、非常高い評価を受けています。

このあたりは車を移動手段の道具として考える、欧州ならではの評価といえそうです。

国内では2005年10月にトヨタの車種整理が行われたことで、ラクティスに引き継がれ短い歴史に終止符を打っています。

ファンカーゴはコンパクトなトールワゴンでありながら、ヴィッツ以上に走りの性能は高いといわれています。
実はスープラを担当した開発者が加わったといわれており、トヨタの高い技術水準の賜物とも言えそうです。

それにしてもヴィッツ誕生後は、トヨタも車種ラインナップには試行錯誤を繰り返しているようです。

ファンカーゴの歴史が短命に終わったのも、そのあおりを受けたといえそうです。

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