dB初代型

dBの初代は2000年の2月に東京オートサロンに出展されて、お披露目されています。
本来新車はモーターショーが発表の場になる事が多いのですが、カスタマイズカーの素材といった扱いだったようです。

dBはヴィッツのファミリーの一員で、共有のプラットホームを持ちます。しかもその四角張ったボディから、居住性はヴィッツを上回っていたようです。

またdBはトヨタにしては珍しく新車で完成型といった車ではなくて、カスタマイズされることを前提にした素材といった作りで販売しています。

実際にdBはアラサーの「人と少し違ったオリジナリティのある車」を求める人たちに支持され、販売面での成功はまずまずだったようです。

2001年の6月にはそれまでの5ドアトールワゴンに追加して、4ドアピックアップタイプのオープンデッキが登場。あくまでも荷物ではなく人が主体の5ナンバーモデルでした。

しかしトヨタの思惑通りには行かず、dBユーザーの心を動かすにいたらずで、dBのピックアップタイプの売れ行きは伸びませんでした。

また北米トヨタでは高級車のレクサスブランドに対し、若者向けのサイオンブランドが立ち上がります。

そこではdBがxBと名前を変えて販売され、5速MTの設定もされています。日本ではATのみで、MTは未発表のままでした。

2003年4月にdBはマイナーチェンジを受け、前後のバンパーがサイオンxBと同じデザインに統一されます。その他にもアルミホイールとリアナンバーの位置が変わるなどの、小変更が施されます。

初代dBはトヨタがヴィッツファミリーの展開を行う中、ひとつの発展もモデルとして発売。カスタムカーの素材としはまずまずでしたが、パーツが増えない等でその後の展開はいまひとつでした。

個性的ないでたちもコンパクトカーサイズではいまひとつ押し出しも弱く、ベースになったヴィッツの陰に隠れた感じの車といえそうです。

dBのデザインがノアのようなミニバンサイズで実現していれば、また違った販売結果に繋がったかもしれませんね。

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