カルディナ2代目(T210GW系)
カルディナの2代目モデルはT210G/W系で、1997年から2002年まで販売されていました。初代よりもスポーティーなワゴンとして、スバルレガシィをライバルに見据えていたようです。
まずなんと言っても2代目のカルディナで目を引くのは、セリカGT-FOURと同じ直列4気筒のターボエンジン、3S-GTE型が搭載されたことでしょう。
このグレードはGT-Tと呼ばれ、2000ccながらも260psを発揮するエンジンと、四輪駆動の足回りが与えられています。
もちろんトヨタはカルディナに対して、ターボモデル以外のGTグレードを用意しています。
こちらはVVT-iと呼ばれる可変バルブタイミング機構を持つ3S-GE型エンジンを搭載し、ノンターボながら190psを発揮しています。
初代のカルディナはどちらかと言えばおとなしいワゴンでしたが、2代目のカルディナに対してトヨタはスポーツワゴンとして育てたかったようです。
しかし実際にはスパルレガシィの持つ人気は高く、日産のアベニールやマツダのカペラワゴンなどと共に、販売面では苦戦を強いられています。
カルディナは4WDモデルもFFモデルも、ともにレガシィに引けを取らないエンジンを用意し、スタイルもスポーティーになっています。
それでもカルディナがヒットしなかったのは、スポーツカー衰退の時期でもありトヨタとしては誤算だったはずです。
もっともディーゼルエンジンを3C-TE型の2200ccディーゼルターボに換え、実用車を求める人たちには一定の販売を確保していたようです。
またこの頃はATが主流になっていた事もあり、GT-Tにはハンドルシフトをつけています。
ATながらもスポーティーに走れる機能まで与えられながら、それでもやはりカルディナはレガシィの牙城を崩せません。
そしてT210G/W系では果たせなかったレガシィ超えのストレスが、この後のT240W系では爆発します。
カルディナは3代で生産を終わるのですが、その過渡期になるこの2代目のT210G/W系にはトヨタのいろいろな思いが詰まっているともいえそうです。
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