トヨタのコンパクトカーはヴィッツからiQへ
トヨタ自動車が本格的にコンパクトカーを作り始めたのは、1999年のヴィッツでした。そして2008年には、冒険的とも言えるiQを発売しています。
ヴィッツをトヨタが発売した当時、マツダにはデミオ、日産にはマーチの存在がありましたが、まだコンパクトカーの市場はそれほど大きくなかったのです。
またコンパクトカーは軽自動車より広い室内こそあれ、税制の優遇もそれほど多くはありません。
当時は車両価格が安いだけが魅力だったのですが、トヨタはヴィッツ(XP10型)には、1.0LながらDOHCエンジンを搭載しています。
軽自動車に比べてはるかに上質の走行性があり、内装や装備も小型車並みの作りをもつ、さらに居住空間の確保に成功します。
トヨタのエントリーカーといえばカローラだったのですが、ヴィッツの登場はトヨタの歴史を変える結果を生み出します。
その後ヴィッツは1.3LのDOHCエンジンを搭載したり、ファンカーゴ、dB、ラクティス、プラッツ、ベルタ、ist、シエンタ、WiLLVi、WiLLCYPHA、ポルテ等派生車種へと繋がります。
トヨタ自動車のヴィッツが作り上げたコンパクトカー市場の成功は、ホンダフィットの成功など市場の活性化をもたらします。
その後XP90型になったヴィッツはボディサイズが初代より大きくなりますが、更なるコンパクトカー作りをトヨタは行いました。
そのクルマこそがiQ(KGJ10型)であり、全長2,985mm×全幅1,680mm×全高1,500mmのサイズで登場。車重はわずか890Kgしかなく、最小回転半径は3.9mです。
国内では今のところガソリンエンジン(ダイハツ製1L・3気筒の1KR-FE)のみですが、ヨーロッパでは顧問レール方のディーゼルターボも存在します。
大人4人が乗れて軽自動車に近いようなコンパクトボディを持つiQ、ヴィッツが切り開いたコンパクトカー市場をどう切り開くのか。
若者の自動車離れも取りざたされる時代、トヨタiQが市場でどう評価されるのか。
コンパクトカーに関わらず、iQの販売にはトヨタをはじめとした自動車メーカーの行く末が掛かっているようにも思えます。
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