初代プリウス

トヨタが作るはじめてのハイブリッドカーとして、初代のプリウスは1997年に市販されました。

世界初の量産ハイブリッドカーとして、プリウスは国内だけではなく北米をはじめとした海外でも、大きな反響を得たのです。

実際にハイブリッドカーの技術は、当初アイシンが設計したようですが、発売する頃にはトヨタの中で最終的な開発が行なわれたようです。

プリウスの初代型に搭載されたハイブリッド技術は、直列4気筒1.5Lの1NZ-FXE型エンジンに1CM型電気モーターを搭載したものでした。

ハイブリッドは本来融合すると言った意味ですが、プリウスはガソリンと電気モーターを上手に使い分けることで、10.15モードで28Km/Lの燃費を実現したのです。

エクステリアはフロントグリルとボンネットをシームレスに繋ぎ、燃費の向上を行なっています。またこの手法と共に、未来的な一風変わったデザインもまた、プリウスの特徴的なものです。

初代プリウスは小型セダンの5ナンバー枠に収まり、ガソリン代だけではなく税制面でもランニングコストを抑えることに成功しています。

また電気モーターで走れることにより、早朝や深夜に住宅街ではエンジン音による近所迷惑を防止すると言った効果もあったのです。

しかし燃費の良さは高速道路での巡航ではあまり期待できない、ハイブリッド用のモーターに使われるバッテリーが高温になるなど、幾つかの問題点もあったようです。

インテリアは外観と共に、当時としては先進のセンターメーターを採用。5.8インチマルチインフォメーションディスプレイが採用され、カーナビやエアコンなどの表示と制御が行なえるようになっています。

ガソリンと電気モーターの動力がどのように振り分けられているかなども表示され、ハイブリッドカープリウスらしいディスプレーを搭載したのです。

2000年になるとマイナーチェンジと共に10・15モードは、29.0km/Lに進化します。そして北米でもいよいよ販売が開始され、トヨタのハイブリッドカーはアメリカに上陸することになります。

その後はエスティマやアルファーにも搭載されたハイブリッド技術、初代プリウスの成功があればこそトヨタはその技術をより進化させることができたはず。

トヨタが初代プリウスを世界に先駆けたハイブリッドカーとして発売したことは、単なる量産メーカーとしてではなく、技術の高い自動車メーカーである事をアピールすることに役立ったのです。

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